居住者様のプライバシーの配慮 落ち着きのある暮らしへの遮音性能
マンションでは上下階や隣戸からの話し声、足音、生活音などが伝わると気になるものです。そのためには、上下階との間の床や隣戸との間の壁に対して、音を伝えにくくする工夫が不可欠です。「コンシェリア」シリーズでは生活音や騒音が入りにくく漏れにくい、快適な室内環境を維持しプライバシーの守られた生活を実現するため、多角的に遮音性を高める工夫を施しています。
建物内部からの音
遮音性に配慮した戸境壁
隣接住戸の生活音の伝わりを軽減しプライバシーを保ちます。約180mm厚のコンクリート戸境壁または、高性能耐火遮音壁を採用しています。
パイプスペースの排水音を軽減
パイプスペース内の排水管は、グラスウールで包んだ上、遮音シート巻きとしています。
優れた遮音性能 二重床
将来のメンテナンス対策に有効な二重床は遮音にも効果があります。床スラブの厚さを180mm以上としLL-45等級相当の置床システムとすることで上下階からの生活音を軽減します。
床衝撃音の種類
軽量床衝撃音
スプーンなどを落とした時や、スリッパでフローリングを歩くときの音を軽量床衝撃音といいます。
重量床衝撃音
重い物を床に落とした際に下階に響く「ドスン」と鳴る音が重量床衝撃音です。
遮音等級の目安
適用等級 | 適用音環境 | ||
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人の走り回り・飛び跳ね (低音域の音、重量・柔衝撃音) |
椅子の移動音・物の落下音 (高音域の音、軽量・硬衝撃音) |
生活実感・プライバシーの保護 | |
L-35 | ほとんど聞こえない | 通常では聞こえない |
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L-40 | かすかに聞こえるが、通常ではまず気にならない | ほとんど聞こえない |
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L-45 | 聞こえるが意識することはあまりない | 小さく聞こえる |
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L-50 | 小さく聞こえる | 聞こえる |
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L-55 | 聞こえる | 発生音が気になる |
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L-60 | よく聞こえる | 発生音がかなり気になる |
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L-65 | 発生音がかなり気になる | うるさい |
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※■で表示された等級が“コンシェリア”で使用している基準です。
建物外部からの音
騒音のレベルについて
騒音は、その大きさによってレベルが分かれます。
60〜70db程度でうるさく感じる人が多くなり、100dbを超えると周囲の音が聞こえず堪え難い騒がしさを感じます。
サッシの遮音性能
外部の騒音は、窓ガラスで跳ね返されたり吸収されたりしますが、透過してくる音もあります。
サッシ(防音サッシ)の遮音性能はJISにより4段階に分けて等級で表します。
等級 | T-1未満 | T-1(25等級) | T-2(30等級) | T-3(35等級) | T-4(40等級) |
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サッシの呼称 | 普通サッシ | 防音サッシ |
適切な遮音計画のための騒音測定
マンションの遮音計画のために、建設地周辺の環境騒音を調査し、その結果を元に建物の外壁面の必要遮音性能を検討します。 昼間・夜間の騒音レベルや音圧レベル、振動数(周波数)等を測定し、室内の騒音レベルを予測しサッシの遮音性能を選定していきます。
給気口からの騒音対策
24時間換気のための給気口には外部からの音を軽減するため、必要に応じて防音型ベントキャップを採用しています。
騒音を軽減 防音サッシ
騒音測定に基づき、各方位面のサッシ等級を選定します。例えばT-2レベル(30等級)の防音サッシを使用した場合、30db(デシベル)の音を軽減することになります。
※物件によっては、設備、仕様が異なることがあります。詳しくは、各物件ホームページ又は弊社社員までお問合せ下さい。
※掲載写真等は説明用のものであり、実際とは異なります。